今日は台風の影響で、風がとても強かったです。
とても離れているのにこれだけ影響があるのはちょっと驚きでした。
驚きと言えば、先日テレビで見たアンコウの究極の愛でしたね。
なにが驚きだったのかというと、卵を産むのにオスがメスの身体に溶け込んでしまうということでした。
常識では考えられないことなので、言葉にするとうまくいきませんが、テレビで見る限りでは、まずオスがメスの身体にかみついて、離れなくなります。
それから、どのくらいの期間がかかるのかは分かりませんが、身体がくっついてきて、最後にはこぶのような跡が残るだけになってしまいます。
長谷川真理子先生の話では、オスは精巣だけが残るということでした。
えー? それっていったい何なの、と突っ込みを入れたくなってしまうのですが、言葉の通り、オスはメスの身体の一部になってしまうのです。
子孫を残すためにアンコウはそんなことをしているのですね。
それだけでも驚きなのですが、番組の最後のほうにアンコウが出てきて、実際にオスがくっついているのを見せてくれたのですが、なんとそこには、メスのアンコウ一匹に対して、オスは複数くっついていたのですね。
実際のオスの数はわからなかったのですが、少なくとも3匹はいたと思います。
いろいろ不思議なことはたくさんあるのですが、複数オスがくっついているということは、メスの身体にくっつくのに場所は関係ないということなのですね。
動物の恋愛について、いろいろ考えることがあるのですが、そのひとつに、相手は選ぶ権利があるのかどうかということです。
例えばアンコウの場合、もしかしたらオスはメスを選んでくっついているのかもしれません。
しかし、くっつかれるほうのメスは、選ぶ権利はあるのかということです。
もしも、メスにもオスを選ぶ権利があるとすると、くっついてきたオスに対して、身体からはがすような行為をするのかということになりますが、多分、はがすような行為はしていないのではないかと思うのです。
というよりも、はがしたくてもはがすための手や足がないので、はがせないのではないかと思うのです。
そうなるとオスのほうはメスを選んでいるのかもしれませんが、メスのほうは来る者拒まずということになるのではないかと想像できます。
そのあたりは、もしも直接、長谷川真理子先生に質問できるのであれば質問してみたいと思いました。
ちょっと話がずれてしまいますが、数年前に生物についてやっていたテレビ番組にジャレド・ダイヤモンド先生が出ていました。
屋外で学生に生物のいろいろなことを教える番組だったのですが、最後のほうに視聴者からの質問にも答えるコーナーがありました。
やっぱり、面白い番組を見ていると疑問もたくさん出てくるわけで、その時にその先生に直接質問ができるような機会があればとても良いことだと思いました。
アンコウには本当に驚きだったのですが、そのほかにはタツノオトシゴが印象に残っていますね。
タツノオトシゴで驚いたことは、子育てについてでした。
子育てと言えば、普通メスがするものだと思うのですが、タツノオトシゴの場合は、オスが子育てをしていたのです。
正確には、子育てというよりも卵をずっと自分の体内にある袋の中で守っているといったほうが正確かもしれません。
オスの袋の中から小さなタツノオトシゴの赤ちゃんがたくさん出てくる場面はとても感動的なシーンでした。
あと、とても勉強なったのは、ウミウシでした。
ウミウシはなんと、雌雄両方の性を持つ生き物なのです。
以前、その時の環境に応じてオスやメスの性が変わる魚がいることをテレビを見ていて知っていたのですが、ウミウシはひとつの身体で雌雄両方の性を持つということなのです。
それだけでも驚きなのですが、ウミウシの恋の駆け引きは特別で、先に刺されたほうがメスになるということでした。
なかなか説明するのが難しいのですが、ウミウシの場合、雌雄両方の性を持っているので、先に刺したほうがオス、刺されたほうがメスになるそうなのです。
それで、メスになるとそのあとは子育てをするしかなく、それ以上の子孫を残すことはできなくなります。
それに対して、先に刺したほうのオスは、まだ雌雄両方の性を持っている状態なので、もっと自分の子孫を残すことができるということでした。
そう考えていると、自然は偉大だなと思います。
人間は頭がいいので、なんでもできると勘違いしてしまいますが、今回のアンコウやウミウシ側から考えると、よっぽど自分たちのほうがすごいことをしていると思っているかもしれません。
今回の台風にしても、人間は何もすることができません。
先ほどニュースでもやっていましたが、電柱が倒れたり、コンビニの窓側ガラスが割れたりしたそうです。
とにかく、いつのときでも自然や動物たちに対しては謙虚でいたいものです。
いつも忘れがちになってしまいますが、何かあるたびに今回のことは思い出したいと思います。
そして、テレビ番組のほうですが、来週もう一度あるようですね。
予告では、皇帝ペンギンが出ていたようでした。
以前、皇帝ペンギンを主人公としたドキュメンタリー映画を見たことがあるのですが、皇帝ペンギンの子育てもものすごいものでした。
どのようにすごいのかというと、アンコウやウミウシとはまた違って、一言でいえば試練という言葉で表現できるのではないでしょうか。
次回もとても楽しみに待っていようと思います。


